巣鴨と小石川の古地図を展示します。
もうすぐ子供たちの夏休みも終わりです。子供のころ、蝉の声を聞くと何となくソワソワした気持になりました。夏の終わりになく蝉の声は一日が終わる夕暮れのもの悲しさに似ていて、何とも言えない寂しさを感じたものです。
ソレカラの裏にあるけやき並木や鬼子母神から聞こえる蝉しぐれに、ふと子供のころの夏休みを思い出しました。
さて、ソレカラの古地図のコーナーですが、8月24日から展示する地図が変わります。
「雑司が谷・音羽絵図」はそのまま、「巣鴨」と「小石川」の原画のコピーを新しく展示します。巣鴨絵図には桜で有名な飛鳥山や羊の牧場・メンヤウヤシキ、また小石川は現在の伝通院、茗荷谷駅周辺で、有名なお武家のお屋敷が点在しています。
現代の地図と比べると縮尺比が違っていて、イラストを見ているようでとても楽しいですよ。ぜひご覧ください。
それでは、また。
雑司が谷鬼子母神通りのcafe、ソレカラです。
はじめまして
sorekaraは雑司が谷鬼子母神通りに8月5日にオープンしました。
店名は夏目漱石の小説「それから」から頂きました。なぜ漱石なのかというと漱石と雑司ヶ谷に「縁」のようなものを感じているからなのです。
小説「こころ」には「雑司が谷霊園」が登場しています。主人公である「私」が「先生」の自宅を訪ねると「先生」は不在で、奥さんから雑司ヶ谷に墓参りに出掛けたと告げられ「私」は雑司ヶ谷に向かうとうくだりです。「先生」の友人であったKの墓が雑司ヶ谷にあり、月命日に「先生」はお墓参りをしていたのです。
小説の中でKが眠る雑司ヶ谷の墓地に今、漱石自身もまた眠っているとう偶然。この漱石の墓には休みになると多くの方が訪れています。
意外とご存知の方は少ないのですが、雑司ヶ谷霊園は江戸時代には、将軍の御座所として御用屋敷や御鷹部屋(お鷹狩りのための居留地)があった所です。このお鷹部屋から続く鬼子母神界隈は江戸時代から庶民の信仰の地として参詣客で大変賑わっていたそうです。
こんな愛すべき土地「雑司が谷」にある「ソレカラ」には今、起業家の若者やお子様連れの若いご夫婦、留学生、ご近所のおじいさんやおばあさんなどいろいろな人たちに気軽に立ち寄っていただいています。感謝です。
どうぞこれからもよろしくお願い致します。
次はメニューやコーヒーについてのお話しをしたいと思います。では、また。