「漱石小景」海野まり子さんの切り絵を展示しています。
お知らせが遅くなりましたが、2月18日より海野まり子さんの切り絵展を開催しています。タイトルは「漱石小景」。当店の店名にちなんでのタイトルです。
店に入って右側の壁中央には明るく灯る鬼子母神をイメージした作品「吉祥果」を展示しています。今回のカバーガール的な存在でしょうか。子供に読み聞かせをしている美しい母親。そして着物には鬼子母神のマークであるざくろの模様が施されています。
そしてこちらが漱石の小説にちなんだ作品。
左から「夢十夜・第一夜」「虞美人草」「夢十夜・第七夜」「執筆中(吾輩は猫である)」。灯りにぼぉーっと映し出される影絵は飽きずに何時間でも見ていられそうです。
「月職人1 月職人2」
「春の宵」
そして左側の壁には「落語でかるた・切り絵だよ」の原画を展示しています。
先ほどまでの夢の中にいるような、やさしいふんわりとした作品とは全く趣が変わって、何とも粋な感じがしますね。尚、こちらは原画のため非売となっています。
いずれも深いこだわりを感じる作品たちです。
海野さんが切り絵を作るようになったのは、子供のころ「暮らしの手帖」を愛読したからかもしれないとのことでした。
<作品紹介>
絵本「不思議な三人兄弟」1998年 リブロポート 文:さいとう陽子
絵本「カゲノ・クラヤーミ氏の月光手品」1997年 トムズボックス
絵本「あるひ天の川で」1998年 トムズボックス
「落語でカルタ 切り絵だよ」2014年初版 2019年新装版 製造:㈱奥野かるた店
海野まり子さんの切り絵展は3月15日までです。お時間ございましたら是非!
尚、2020年4月24日(日)~29日(水・祝)gallery shell 102 にて海野まり子個展が開催されます。こちらも楽しみですね。